antenna light
大場勇哉
- 情報を気配化するアンテナ
— 風に揺れる木の葉、淡く光る木漏れ日、波打ち反射する水面 —
自然の作り出す気配がどれも美しいのと同じように、デジタルな情報もその気配を美しく感じることができたら…。
デジタルな情報は電波として、生活空間を飛び交っている。生活の中に確かに存在するものなのに、その気配すらも五感で感じとることができない。緩やかに、なんとなく。情報を見るのではなく、感じ取ることができたら。より自然に、生活の中に現代技術が溶け込んでいくのではないだろうか。
それはまるで、庭を見て雨がもうすぐ降ることを察するように。
輝く水面が揺れるのと同じく、デジタルな情報が作り出す見えない現象を、生活の中で気配として、美しく感じることができたら、モノと生活空間のあり方は変わるのではないだろうか。